日本一の干満差がある有明海の干潟で、出場者が泥だらけになって競う運動会「鹿島ガタリンピック」が4日、佐賀県鹿島市で4年ぶりに開かれ、海外約15カ国からの参加者を含む計約1500人が競技に挑んだ。強い日差しが照りつける中、約2万5千人の観客が訪れ、干潟はにぎわいをみせた。
競技は午後1時ごろに始まった。参加者は干潟の上に敷いた板の上を自転車で走る「ガタチャリ」や、板に乗って両手で泥をかいて進む「人間むつごろう」など8競技を楽しんだ。
大分市から参加した自営業、甲斐友之さん(28)は、クレーンから下がるロープを使って干潟に飛び込む「ガターザン」に出場。ロープから手を離して飛んだと思うと、腰まで泥に埋まっていたと話し「こんなに夢中になれることはない。楽しい」と笑顔を浮かべた。
ガタリンピックは昭和60年、新幹線も高速道路もない地域の振興を目的として、地元の若者が企画した。