露軍、戦略の幅狭まる ワグネル撤退で、英分析

ロシア・サンクトペテルブルクの「ワグネル・センター」=2022年11月(ロイター=共同)
ロシア・サンクトペテルブルクの「ワグネル・センター」=2022年11月(ロイター=共同)

英国防省は3日、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトの前線からロシア民間軍事会社ワグネルの部隊が撤退したことを受け、ロシア軍が前線に正規部隊を配備していると指摘し、結果としてロシア軍が取り得る戦略の幅が狭まっているとの分析を明らかにした。

英国防省は、ロシア軍がバフムト方面に正規部隊の配備を続けており、空挺(くうてい)部隊も加わっていると説明した。空挺部隊は侵攻前まで「精鋭」と見なされていたが、ウクライナでの戦闘で深刻な失敗に関わったとされる。

ウクライナ軍の報道官は3月、バフムトで攻勢をかけていたワグネルが多くの人員を失ったため、ロシア軍の空挺部隊が戦闘で果たす役割が増大しているとの認識を示していた。(共同)

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