【ワシントン=大内清】バイデン米大統領は3日、政府の債務上限の効力を一時停止する法案に署名した。これにより法案は成立し、米国債のデフォルト(債務不履行)は回避された。
バイデン氏は同日、ツイッターに法案署名時の動画を投稿するとともに、「史上初のデフォルトを防ぐ超党派の法案に署名した」「世界で最も強力な経済を建設する仕事を続ける」などと書き込んだ。
成立した「財政責任法」には、国防費を除く歳出を抑制するのと引き換えに、2025年1月まで連邦政府の借入限度額である債務上限の効力を停止して新たな借り入れを可能にする内容。米国では、債務上限が法律で定められており、上限に達するとそのつど立法措置が必要となる。今年1月に現在の上限31兆4千億ドル(約4400兆円)に達して以降は、財務省による特別な予算措置によるやりくりが続いていた。