「バスケの街」をアピールする秋田県能代市の「能代バスケミュージアム」の来館者が急増している。きっかけは人気漫画「スラムダンク」のアニメ映画公開。ファンの間で、同市の高校が劇中の強豪バスケットボール部のモデルとされ「聖地巡礼」人気に火が付いた。韓国や台湾のファンも訪れる。
県北部に位置する能代市の県立能代工業高(現・能代科学技術高)バスケ部は全国制覇58回を誇り、市はバスケの街を掲げる。2012年開館の「ミュージアム」は、同部の監督を長年務めた故加藤広志氏や、同部出身で日本人初の米プロNBAプレーヤーとなった田臥勇太さんにまつわる資料、スラムダンクの作者井上雄彦さんのサインなどを展示している。
22年の年間来館者は約4300人だったが、今年は5月だけで2300人余りが訪れ、1カ月当たりでは過去最多となった。