【シンガポール=市岡豊大】日本と米国、オーストラリア、フィリピン4カ国の防衛相は3日、アジア安全保障会議(シャングリラ対話)出席のため訪れているシンガポールで会談した。4カ国の防衛相による会談は初めてとなる。日本政府が思い描くのは、防衛協力の面で以前からつながりが深かった米豪両国に加え、フィリピンを対中国包囲網へ取り込む流れだ。「太平洋のクアッド」ともいえる新たな枠組みの構築を図る。
会談には、浜田靖一防衛相とオースティン米国防長官、オーストラリアのマールズ国防相、フィリピンのガルベス国防相が出席し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて取り組むことを確認した。
浜田氏は会談に先立ってアジア安保会議で講演し、こう力を込めた。