
"Arsenal of democracy"
Franklin D. Roosevelt
民主主義の兵器廠
フランクリン・ルーズベルト
ロシアに侵略されたウクライナに対する米国の支援が次なる段階に入った。バイデン大統領は5月に開かれた先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で、ウクライナのゼレンスキー大統領が切望する米国製F16戦闘機について欧州諸国による供与を容認する立場を示した。ロシアの不法な領土的野心を打ち砕くには、米国を筆頭とする自由世界がウクライナを支え続けていく必要がある。
「私たちは民主主義の巨大な兵器廠(しょう)になる必要があります。私たちにとって戦争に等しい深刻な非常事態が起きているのです」
第32代フランクリン・ルーズベルト大統領は1940年12月29日、国民向けラジオ演説でこのように述べ、欧州を侵略したナチス・ドイツの脅威に直面する英国などの連合国を助けるため、官民が一丸となって兵器を増産して欧州に送り届けるべきだと訴えた。