台風や前線の影響による大雨被害は3日、愛知県で1人が死亡、10都県でけが人は計35人に上った。気象庁によると、静岡など8県23地点で24時間降水量の過去最多を更新した。
愛知県豊橋市では水没した軽乗用車内から見つかった同市の会社員(61)が死亡。浜松市では土砂崩れで民家がつぶれ、住人とみられる男性と連絡が取れていない。和歌山県内では、増水した河川などに流されたとみられる2人が行方不明。
総務省消防庁によると、神奈川や山梨など4県の6人が重傷。29人が軽いけがを負った。住宅は全半壊を含めて、静岡や奈良など13府県の232棟が被害に遭った。
2日に愛知や静岡など6県で局地的な豪雨をもたらす「線状降水帯」が相次いで発生し、記録的な大雨となった。24時間降水量は浜松市天竜区熊で497・5ミリ、三重県鳥羽市で490・5ミリ、愛知県豊橋市で419ミリ、和歌山県湯浅町で385ミリなど23地点で観測史上最も多くなった。