サニブラウン予選で10秒13 余裕の全体トップ

【第107回日本陸上競技選手権大会】<男子100メートル予選>準決勝進出を決めたサニブラウン・ハキーム=ヤンマースタジアム長居(撮影・福島範和)
【第107回日本陸上競技選手権大会】<男子100メートル予選>準決勝進出を決めたサニブラウン・ハキーム=ヤンマースタジアム長居(撮影・福島範和)

3日に陸上の世界選手権(8月、ブダペスト)の代表選考会を兼ねて大阪市のヤンマースタジアム長居で行われた日本選手権男子100メートル予選で、昨年の世界選手権7位のサニブラウン・ハキーム(東レ)が全体トップの10秒13で4日の準決勝に進んだ。

「いい刺激だったかなという感じ」。男子100メートル予選を走り終えたサニブラウンは、不敵に笑った。3組に入り、余裕の走りで全体トップの10秒13。連覇に向けて好発進した。

「スイッチが全く入っていなかった。アップ前までよかったけど…」と、集中しきれないままスタートした。反応速度は0・182秒と、9人の中で7番目にとどまった。しかし、そこからはモノが違った。「コーチから、最初の40メートルをしっかり行くように言われていた」と語ったように、すぐさま加速して前に出ると、中盤以降はリズムよく走ることだけを意識し、涼しい顔でゴールした。

昨年は予選と準決勝が同日に行われた。今年は世界選手権と同じく、準決勝と決勝が4日にまとめて行われる。「明日は(スイッチを)入れていく」。記録も期待される中で、世界を想定した走りを見せる。(小川寛太)

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