米司法省は1日、私邸から機密文書が見つかったペンス前副大統領に対し「刑事責任は追及しない」と伝え、捜査を終結した。米主要メディアが2日報じた。トランプ前大統領に対しても同様の問題で特別検察官の捜査が続いている。トランプ氏が機密文書の提出に抵抗し続けたのとは対照的に、ペンス氏は発見後すぐに捜査に協力していた。
ペンス氏は7日、2024年大統領選の共和党候補指名争いに出馬表明する予定。指名レースをリードするトランプ氏は多くの醜聞を抱えており、ペンス氏はトランプ氏を敬遠する穏健派を取り込みたい考えだ。
ペンス氏は中西部インディアナ州の私邸から1月、機密文書十数点が見つかり、連邦捜査局(FBI)に引き渡した。内容は分かっていない。
バイデン大統領も機密文書を自宅や事務所に持ち出しており、特別検察官が捜査している。
正副大統領は退任後、公務記録を国立公文書館に提出することが義務付けられている。(共同)