英米三大バレエ団のトップダンサー競演 「The Artists―バレエの輝き―」東京で8月上演

「The Artists―バレエの輝き―」をプロデュースした小林ひかる(酒巻俊介撮影)
「The Artists―バレエの輝き―」をプロデュースした小林ひかる(酒巻俊介撮影)

英国ロイヤル・バレエ団と米国のアメリカン・バレエ・シアター(ABT)、ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)のトップダンサーによるガラ公演「The Artists―バレエの輝き―」が8月中旬、東京・文京シビックホールで上演される。公演を企画した英国ロイヤル・バレエ団元ファースト・ソリストの小林ひかるに、本公演の見どころについて聞いた。

小林プロデュースの公演は、好評を博した英国ロイヤル・バレエ団のトップダンサーたちによるガラ公演(令和2年)に続いて、第2弾となる。

今回は同バレエ団のマリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ、金子扶生(ふみ)らに加え、来日の機会が少ない米国の二大バレエ団からタイラー・ペック(NYCB)やアラン・ベル(ABT)らトップダンサーたちも参加する。

「海賊」「ドン・キホーテ」といった古典作品のみを集めたプログラムや、若手振付家による世界初演の新作を生演奏で披露するプログラムなど4つのプログラムに分かれ、2つずつ組み合わせて4公演を上演する。

「ドン・キホーテ」を踊るABTのキャサリン・ハーリンとアラン・ベル
「ドン・キホーテ」を踊るABTのキャサリン・ハーリンとアラン・ベル

英国ロイヤル・バレエ団はたびたび来日しており、日本でもよく知られているが、最近長らく来日していない米国の二大バレエ団について、小林がこう紹介する。

「NYCBはとにかくリズム感がすばらしい。そして自分たちのパワーを一気に爆発させ、踊りとして盛り上げるのが特徴。ABTはレパートリーが多彩で、マルチタレントなカンパニー。世界中からスター・ダンサーたちが集まることでも知られる」

出演者全員によるクラスレッスンも舞台上で行われる。映像を使った演出と著名なバレエ・ピアニスト、蛭崎あゆみによる生演奏で、一つのプログラムとして楽しめるように工夫されている。

英国ロイヤル・バレエ団のマリアネラ・ヌニェス
英国ロイヤル・バレエ団のマリアネラ・ヌニェス

「クラスレッスンは普段見られない上、3つのカンパニーが合同で同じ内容のレッスンをする貴重な機会。それぞれのカンパニーのスタイルの違いが分かると思う。スター・ダンサーたちの高度なテクニックが、どのように日々の鍛錬で培われているのかを見て楽しんでほしい」

公演は8月11~13日。4公演のすべてでプログラムの組み合わせが違うので、公式サイトで確認を。チケットの一般販売は今月10日から。問い合わせはインフォメーションダイヤル(0570・78・3202)。

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