欧米から韓国のウクライナへの武器供与に期待が高まっている。北大西洋条約機構(NATO)は砲弾などの直接供与を求めている。朝鮮戦争で休戦中の韓国は陸戦に役立つ兵器を多数保有し砲弾の備蓄も多い。「K兵器」と自称する韓国製兵器は評価が高く、欧州各国からの受注が相次ぐ。欧州は支援の長期化で消耗が激しく、「韓国はこれから欧州の兵器工場になる」ともいわれる。ウクライナの本格的な反転攻勢を前に、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権からは武器供与に前向きな発言が目立ってきた。
ゼレンスキー大統領の「軍服」
広島で行われた先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で尹氏は、来日したゼレンスキー大統領と会談し、1枚の紙を受け取った。支援要請の目録だった。内容は「非殺傷装備リスト」(韓国大統領室)という。具体的には地雷除去装備、緊急搬送車両、防空レーダーなどとされる。