【カイロ=佐藤貴生】ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS)の外相会合が1日、南アフリカ・ケープタウンで開かれた。終了後の記者会見で南アのパンドール国際関係相は、加盟国拡大に関する議論で結論が出なかったと説明。8月にヨハネスブルクで行われる首脳会議までに、何らかの報告書を作成する方針を示した。
BRICSはウクライナに侵攻したロシアを巡り、欧米と一線を画す対応を取っており、先進国主導の国際秩序への対抗軸として存在感が強まっている。
2日に非加盟国を招いた拡大外相会合を開く。加盟に関心を示す15カ国の外相が招待された。中国の仲介で外交関係正常化に合意したサウジアラビアとイランの外相も現地入りした。