バスケットボール男子のBリーグは2日、2022~23年シーズン表彰式を東京都内で開催し、レギュラーシーズンの最優秀選手賞(MVP)は横浜BCの河村勇輝(22)が初受賞した。新人賞、ベスト5に続く栄誉に「僕よりはるかに素晴らしい成績を残している選手がいる中、本当に驚いていますし、恐縮しています」と喜びを口にした。
東海大を中退してプロ活動を始めた今季は、ゴールへの積極性を求めた日本代表のトム・ホーバス監督の期待に応え、レギュラーシーズンで1試合平均19・5得点をマーク。長身の外国籍選手が居並ぶランキングで5位に食い込むと、激しい守備でもチームを牽引(けんいん)し、横浜BCをチャンピオンシップ(CS)4強に導く立役者となった。
それでも4月に負傷し、万全の状態でCSに臨めなかった点を悔やみ、「最後はベストコンディションではなかった。達成感もありつつ、悔しさの大きいシーズン」と振り返った。8月には沖縄が会場となるワールドカップが控えており、期待を背負う22歳は「受賞は『これからの日本のバスケ界を盛り上げて』という使命を与えられたと解釈している」とさらなる成長を誓った。(奥村信哉)