上岡龍太郎さんの死去を受け、上岡さんが初代局長(司会)として出演していた「探偵!ナイトスクープ」(朝日放送テレビ)の初代プロデューサー、松本修さんが2日、産経新聞にコメントを寄せた。コメントの要旨は次の通り。
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早すぎる、と戦友だった人の死を惜しみました。100まで生きてもらって、「探偵!ナイトスクープ」からお祝いの言葉を送りたかった。「あなたの恩義は忘れていませんよ」という思いを込めて。
上岡さんの才能のすごさを最初に感じたのは、「ラブアタック!」時代、企画の趣旨を語るアドリブトークのときでした。すばやいアドリブのしゃべりが、論理構成力に満ちた文章になっている。
これは、知性の人、知識人の一部にしか持ちえない能力です。
上岡時代、ほかのお笑いタレントで、知性のあるお笑いのフリートークができる人は、いなかったと思います。
本番の途中で、キレて帰られてしまったり、そういう困ったこともありましたが、全部乗り越えてうまくやってきました。
乗り越えられたのは、面白い番組を作ろうという、同じ志をもった戦友同士だったからです。