米、スーダンに制裁 国軍とRSFの資金遮断

バイデン米大統領(AP=共同)
バイデン米大統領(AP=共同)

米政府は1日、スーダン停戦協議の合意事項に違反したとして、スーダン軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の双方の関連企業に制裁を科すと発表した。双方への兵器供給や資金の流れを絶つのが狙い。米国内に保有する資産が凍結され、取引も禁止される。

スーダン軍とRSFは米国とサウジアラビアの仲介で停戦協議を続け、5月29日には5日間の停戦延長で合意したが、衝突は収まっていない。

ブリンケン米国務長官は声明で、合意への違反事項としてスーダン軍とRSFによる空爆や砲撃、略奪、人道支援活動の妨害が起きていると批判し「スーダンの平和と安全、安定を脅かす行動に対して責任を追及する」と強調した。スーダン軍とRSFの関係者に対する査証(ビザ)発給制限も打ち出した。

制裁対象となるのはスーダン軍に兵器や弾薬を供給する同国最大の軍事企業など2社と、RSF幹部が実権を握る貿易会社など2社。(共同)

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