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血染めのシャツ、大学の旗、香港の新聞… NYに天安門記念館

1989年に中国当局が民主化運動を武力弾圧した天安門事件に関わる品々を集めた記念館が、米ニューヨーク中心部マンハッタンに開設され、1日、報道陣に公開された。当時の学生リーダーで開設に関わった王丹氏は記者会見で「中国政府は真実を覆い隠そうとしているが、犠牲を忘れてはならない」と訴えた。

記念館には、学生らが天安門広場で使用した大学の旗や当局による暴力で血に染まった記者のシャツ、事件の死傷者を伝える香港の新聞など約40点が展示され、事件についてパネルで英語と中国語で説明している。

記念館は香港に設置されていたが、2021年に当局の圧力で閉鎖に追い込まれた。王氏らは米国での開設を目指し、約50万ドル(約7千万円)の寄付を集めたという。(共同)

天安門事件の記念館に展示されたパネル=1日、米ニューヨーク(共同)
天安門事件の記念館に展示されたパネル=1日、米ニューヨーク(共同)
天安門事件記念館に展示された、事件を伝える当時の新聞=1日、米ニューヨーク(共同)
天安門事件記念館に展示された、事件を伝える当時の新聞=1日、米ニューヨーク(共同)
天安門事件の記念館で記者会見する王丹氏(左から2人目)=1日、米ニューヨーク(共同)
天安門事件の記念館で記者会見する王丹氏(左から2人目)=1日、米ニューヨーク(共同)


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