知床岬往復コース再開 観光船協議会、事故後初

北海道網走市内に保管されている観光船「KAZU Ⅰ」。沈没事故から1年となり、乗客家族らがバスで訪れた=4月23日
北海道網走市内に保管されている観光船「KAZU Ⅰ」。沈没事故から1年となり、乗客家族らがバスで訪れた=4月23日

北海道・知床沖の観光船「KAZU Ⅰ(カズ・ワン)」沈没事故を巡り、斜里町のウトロ港を拠点とする4社でつくる「知床小型観光船協議会」が、カズワンが事故当日に運航したのと同じ知床岬付近まで往復するコースを再開した。1日からで、再開は事故後初めて。協議会が取材に明らかにした。

観光船は4月30日に今シーズンの運航を始めたが、途中で折り返すコースに限定していた。観光船の営業は10月25日までの予定。知床岬コースは天候が安定しやすい6~9月とし、波が高いなどの場合は中止する。

事故を受けて協議会は、従来は各社に委ねられていた運航判断を複数で協議し、判断が分かれた場合は欠航するなどの自主ルールを制定。営業は4月28日開始としていたが、今シーズンは悪天候のため同30日まで順延していた。

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