自民党の谷垣禎一元総裁が特別顧問を務める谷垣グループ(有隣会)が7日に東京都内で政治資金パーティーを開き、4月末から続いた各派のパーティーが一段落する。最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)は盛り上がりを欠いたとして、若手を中心に安倍晋三元首相の後継会長不在に対する危機感が一気に強まった。一方、岸田文雄首相(党総裁)が率いる総裁派閥の岸田派(宏池会、46人)は高揚感に包まれ、明暗が分かれた。
各派は例年、春にパーティーを開いている。4月26日の二階派(志帥会、42人)を皮切りに、5月は10日に森山派(近未来政治研究会、8人)、12日に茂木派(平成研究会、54人)、16日に安倍派、17日に岸田派、18日に麻生派(志公会、46人)と続いた。
首相が早期の衆院解散・総選挙に踏み切るとの観測があるなか、各派は軍資金を確保する貴重な場となったようだ。参考までに、昨年に公開された令和3年の大規模なパーティーの収入は、多い順に二階派2億7803万円、麻生派2億1938万円、茂木派1億9269万円、岸田派1億4967万円、安倍派1億2万円、森山派1839万円だった。