【シンガポール=森浩】アジア安全保障会議(シャングリラ対話)が2日開幕し、夕食会の会場で米国のオースティン国防長官と、中国の李尚福(り・しょうふく)国務委員兼国防相が握手し、短い会話を交わした。ただ、会話はあいさつ程度にとどまり、両者の距離を印象付けた。
昨年は安保会議にあわせて米中国防相会談が実施されたが、今年は予定されていない。米側は会談を申し入れたが、中国は米国が李氏に科している制裁を問題視したもようだ。
米国防総省は2日の声明で、夕食会で両者は握手を交わしたが、「実質的な会話はなかった」と発表した。