「第13回青成会書展」が東京都中央区の銀座大黒屋ギャラリー6階で開催されている。
この書展は、書成会の首都圏のメンバーの展覧会で、俳句、現代詩文、大字、かなと多彩な作品約30点が出品されている。
須藤松閑参与は短冊風に枠取りした「霧林道義詩」を味わい深く、木住野栄会長は、奈良東大寺の広目天を題材とした「会津八一の歌」を全文ひらがなでしたため、存在感を示す。早坂喜伊さんは「南山打鼓北山舞」を坦々と表現して、心の通い合いを暗示する。大久恵華さんは、春を詠い「土」の一字で大地の存在とその恵みを表現。倉賀野静子さんは縦二行に散らした「芭蕉の句」、小野寺佐苗さんは余白の響く「星野富弘の詩」、山本龍子さんは「ほろほろ酔うて」と「山頭火の句」をそれぞれ発表。片山寿美子さんの淡墨で妙味ある造形の「宗鑑の句」も面白く、室井松道さんの「山林に自由存す」も重厚だ。6月4日まで。