台風2号からの暖かく湿った空気が前線に流れ込んだ影響で、愛知、三重、静岡の各県で2日午後、局地的な豪雨をもたらす線状降水帯が新たに発生した。同日昼までに高知、奈良、和歌山の各県でも線状降水帯が発生し、計6県になった。気象庁は西日本から北日本の広い範囲で3日にかけて激しい雨が降る恐れがあるとして、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に警戒を呼びかけた。
東海道新幹線は2日午後、全線で運転を一時見合わせた。名古屋―新大阪間は運転を再開したが、東京―名古屋間の同日中の運転は取りやめた。愛知県豊橋市や静岡県磐田市などでは、川の増水のため警戒レベル5の避難情報「緊急安全確保」を発表した。
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大雨の影響で警戒レベル5の避難情報「緊急安全確保」が発表された静岡県磐田市内=2日午後6時25分
気象庁は、近畿と四国で2日夜まで、東海で3日午前まで、関東甲信で2日夜から3日午前に線状降水帯が発生する可能性があるとの予測を出した。
3日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、東海250ミリ、関東甲信200ミリ、四国と伊豆諸島150ミリ、近畿100ミリ。