ロシアによる侵略が続くウクライナの支援に向けた結束を確認した先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で、主役となったのは電撃来日したゼレンスキー大統領だった。首都キーウに住む女性医師のレシア・リシツァさん(36)は、大統領の外交努力を評価する一方、戦争の長期化に心身の疲労を隠さない。「ストレスを感じない瞬間はない」。敵味方の区別なく、治療に当たらなくてはならない医師の使命に、葛藤も芽生え始めている。
大統領の外交力
「戦争開始から1年以上が経過しても、世界中がウクライナに関心を寄せてくれている。ゼレンスキー大統領の外交活動のおかげで、ロシアの侵攻を阻止し、自分たちの国や街を守るために武力支援は欠かせない」