珍貝ウミタケ漁が解禁 有明海、17年ぶり

佐賀県沖の有明海で採れたウミタケ=1日午前
佐賀県沖の有明海で採れたウミタケ=1日午前

有明海特産の珍貝「ウミタケ」の漁が1日、17年ぶりに解禁された。生息数の減少で休漁を続けてきたが、稚貝の放流活動などにより資源回復が確認できたためだ。佐賀県有明海漁業協同組合の藤川直樹さん(56)は「港が活気づく。ウミタケをまた食べたい」と声を弾ませた。

この日は26隻の漁船が集まり、漁師が次々に海に棒を入れた。感覚を頼りに海底に生息するウミタケを探し、ウミタケの長い水管を棒先の十字の金具でねじり採って船上に引き揚げていた。

佐賀県沖の有明海でウミタケを採る漁師=1日午前
佐賀県沖の有明海でウミタケを採る漁師=1日午前

有明海漁協によると、ウミタケは一夜干しや刺し身で食べるとおいしいという。洗い過ぎないのが地元漁師の「潟の味」だという。

今年の漁期は6月のみ。以前は自由に操業できた「ねじ棒」は60隻に絞り、漁師が潜って採る潜水も10隻に限定して資源管理を続ける。

会員限定記事会員サービス詳細