全日空 来年新卒採用7倍、客室乗務員も4年ぶり再開

全日空は令和6年春に卒業予定の大学生らを対象とするオンライン面接を開始した=1日午前、東京都大田区(梶村孝徳撮影)
全日空は令和6年春に卒業予定の大学生らを対象とするオンライン面接を開始した=1日午前、東京都大田区(梶村孝徳撮影)

全日本空輸は1日、令和6年春に卒業予定の大学生らを対象とする筆記試験や採用面接の解禁に伴い、事務職や技術職のオンライン面接を東京都内で開始した。また、4年ぶりとなる客室乗務員の面接も6日から開始する。

新型コロナウイルス禍の打撃を受け、全日空は3~4年春の新卒採用はパイロットなどに限定していた。5年春から事務職や技術職の採用を再開したが、客室乗務員は国際線の低迷などを理由に見送っていた。減便が影響し、畑違いの会社に出向するなど、新型コロナ禍の下で客室乗務員の働き方は激変していた。

新型コロナの感染症法上の分類が「5類」に移行し、空港利用の本格回復に備え、6年の新卒採用は約610人と、5年入社の約7倍を計画する。そのうち客室乗務員は約430人を採用予定という。

現役の客室乗務員の北脇里佳さんは「航空業界はつらい時期を過ごした。これから力を合わせてはい上がっていける方と働きたい」と語った。(梶村孝徳)

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