「事故の原因作った」 危険運転致死、助手席の男に懲役10年求刑 信号無視を指示

金沢市で昨年6月、赤信号を無視して車で交差点に進入し、男性をはねて死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)の罪に問われた建設会社従業員寺崎太尊被告(31)=石川県野々市市=と長谷川玲子被告(47)=金沢市=の裁判員裁判の論告求刑公判が1日、金沢地裁(野村充裁判長)であり、検察側はそれぞれ懲役10年と懲役8年を求刑した。寺崎被告は助手席に乗り、長谷川被告に信号無視を指示したとされる。

両被告は今年5月の初公判で無罪を主張していた。検察側は論告で、寺崎被告について「事故の原因を作った。より責任が重い」と指摘。指示を受けた長谷川被告についても「運転手としての責任は重い」とした。

起訴状によると、昨年6月11日、車を運転していた長谷川被告と助手席に乗っていた寺崎被告は、共謀して赤信号を無視し、横断歩道付近で自転車に乗っていた西川俊宏さん=当時(67)=をはねて死亡させたとされる。

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