パナソニックホールディングス(HD)傘下で電気自動車(EV)向けの車載電池を開発、生産するパナソニックエナジーは1日、車載電池事業の売上高について、令和12年度に現在の約4倍の2・5兆円を目指すと発表した。北米で3拠点目となる新工場の建設地を今年度中に決定し、急成長する市場に対応する。
EV向け電池はパナソニックHDの「重点投資領域」で、年間生産能力を12年度までに現状の4倍となる200ギガワット時まで引き上げる計画。6年度までのグループの戦略投資6千億円の大部分を投じると表明しており、米カンザス州の新工場建設費などに充てる。
生産能力を高めるためには、さらなる投資が必要だが、パナソニックエナジーの只信一生社長は「いろいろなオプションを検討している」と述べるにとどめた。