米アマゾン・コムと子会社が防犯カメラ映像の不正閲覧など米連邦取引委員会(FTC)との個人情報を巡る2件の訴訟で和解し、計3080万ドル(約43億円)を支払うことで合意したことが5月31日、分かった。
FTCはインターネット接続型の防犯カメラを手がけるアマゾン子会社「リング」の従業員が顧客のカメラにアクセスできる状態だったとし「ある従業員は女性ユーザーの風呂場や寝室などの映像数千本を閲覧した」と述べた。ハッカーがカメラを操作できる状態を放置したとも主張した。
リングは対処済みの事例を理由に訴えていると反発し「FTCの主張に同意しない」としつつ「技術革新に集中する」として580万ドルの支払いで和解した。
FTCなどはアマゾンの音声人工知能(AI)サービス「アレクサ」による音声記録が児童オンラインプライバシー保護法違反に当たるとも訴えていた。(共同)