家計支援狙い…割増率は最大40% 大阪・松原市がプレミアム商品券発行へ

記者会見する大阪府松原市の澤井宏文市長=5月31日、同市役所
記者会見する大阪府松原市の澤井宏文市長=5月31日、同市役所

大阪府松原市は31日、9~12月に同市内の対象店800店以上でお得に買い物ができる「プレミアム商品券」を発行すると発表した。発行は3年連続で、今回のプレミアム(割増)率は同市の商品券で過去最高となる最大40%。物価高騰で苦しい市民の家計を助けるとともに、市内経済の活性化を図る狙いがある。

商品券は1口が1万円。スマートフォン用アプリ「まつばらしpay(ペイ)」を活用した電子商品券(発行数1万5千口)がプレミアム率40%(1口当たり1万4千円分)、紙の商品券(同6万口)が同30%(同1万3千円分)として割増率に差をつけた。

澤井宏文市長は31日の記者会見で、電子商品券のプレミアム率を10%高く設定した理由を「市内でのキャッシュレス決済の利用促進を図りたい」と説明した。

商品券を購入できるのは同市に住民登録がある世帯主で、対象は約5万7千世帯。8月に同市の全世帯へ配布されるはがきで応募を受け付け、1世帯で電子、紙の各商品券をそれぞれ3口(計6口)まで購入できる。応募多数の場合は抽選になるが、紙の商品券は「応募した世帯に必ず1口は購入できるようにする」(澤井市長)としている。

市は6月市議会に提案する補正予算案に、関連事業費約3億2千万円を計上。財源は国の交付金を使う。

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