れいわ櫛渕議員、登院停止10日間に 衆院委可決、あす正式決定

れいわ新選組の櫛渕万里共同代表
れいわ新選組の櫛渕万里共同代表

衆院懲罰委員会は31日、与野党を批判する紙を壇上で掲げ不規則発言を繰り返したとして、れいわ新選組の櫛渕(くしぶち)万里共同代表に対し「10日間の登院停止」を科すことを自民党や日本維新の会などの賛成多数で可決した。6月1日の衆院本会議で正式決定する見通し。

櫛渕氏は5月18日の本会議で、鈴木俊一財務相への不信任決議案を採決する際、壇上で細田博之議長の制止に従わず、「与党も野党も茶番!」と書いたプラカードを掲げ、読み上げた。

31日の懲罰委で櫛渕氏の懲罰内容をめぐり、立憲民主党は「議場での戒告」を主張したが、否決された。

採決に先立ち、丹羽秀樹衆院議院運営委員会理事(自民)は櫛渕氏について「院の秩序を乱した確信犯的なパフォーマンスで、容認できない」と非難した。櫛渕氏は陳謝した上で「増税と負担増に苦しみ、『新しい戦前』になるのではないかと危機感を募らせる国民を代表して表現した行為で、やむにやまれなかった」との持論を述べた。

衆院懲罰委に付託されたのは平成19年6月以来、約16年ぶり。当時は衆院厚生労働委員会で桜田義孝委員長を羽交い締めにして委員長席から引きずり下ろした民主党(当時)の内山晃衆院議員が30日間の登院停止の懲罰を科された。

国会法は懲罰について①公開議場における戒告②公開議場における陳謝③一定期間の登院停止④除名─の4つを規定している。

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