「驚いた」「不安だ」-。北朝鮮がミサイルを発射した31日早朝、上空を通過する恐れのあった沖縄県内では全国瞬時警報システム(Jアラート)が鳴り響き、那覇空港で地上業務が一時中断するなど騒然とした雰囲気に包まれた。
那覇空港ではこの日、台風接近に伴う予約変更などで早朝から利用者が詰めかけていた。そうした中、午前6時30分に利用者のスマートフォンがポロロン、ポロロンと一斉に鳴った。
《弾道ミサイルが発射されました。弾道ミサイルが発射されました。対象地域にいる人は近くの建物や地下に避難してください》
あちこちで響く警報音。利用者らは不安げに顔を見合わせたり、スマホをのぞき込んだりする。空港職員にも緊張が走り、安全が確認されるまで地上業務が一時中断された。
観光で沖縄に来ていた徳島市の会社員、小西博子さん(44)は「びっくりした。北朝鮮は何をするか分からないので不安だ」と話した。
那覇市内を走るモノレールも一時運転を見合わせるなど、交通機関にも影響が出た。
解除されたのは午前7時過ぎ。出勤のためモノレールに乗った那覇市の会社員、原和也さん(38)は「突然Jアラートが鳴ったので驚いた。万が一のことを考えると不気味だ。政府にはしっかり対応してもらいたい」と話した。