こんなときどうすればよいのだろう、と思ったとき誰かの残した言葉が頼りになることがある。歴史上の偉人であったり、スポーツ選手であったり、芸術家であったり。悩みがきれいさっぱりなくなる、とはいかないまでも、もう1回頑張ってみようか、と思えればもうけものだ。
▶勉強も役に立つと寅さんは言う。「(難しいことにぶつかったとき)俺みてえに勉強してないやつは、振ったサイコロの出た目で決めるとか、その時の気分で決めるよりしょうがないな。ところが、勉強したやつは自分の頭できちんと筋道を立てて、はて、こういう時はどうしたらいいかな、と考えることができるんだ」(『男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日』)。
▶学校でも街でも自宅でも母国語で世界中の学説や文学、映画に触れられるのが日本の良いところ。袋小路を抜け出すヒントは、どこかに見つかるはずだ。破れかぶれになって自分や他人を傷つけてしまう前に。