ウクライナ侵略を続けるロシアによる子供の殺傷や性的暴行、拉致を巡り、国連が6月にも公表する児童と武力紛争に関する年次報告書の付属文書「子供の権利の侵害国リスト」にロシアが初めて掲載されるかが注目を集めている。リスト掲載は名指しでロシアを非難し汚名を着せる意味があり、人権団体を中心に要望が強い。ロシアは掲載見送りを国連に迫っている。
国連消息筋によると、安全保障理事会の常任理事国が過去にリストに載ったことはなく、ロシアが追加掲載されれば「前代未聞」の事態。既に「侵略国」と非難されているロシアの国際的な信用が「さらに落ち込む」のは確実だ。国連平和維持活動(PKO)へのロシアの参加についても「禁止」を求める声が上がる可能性があるという。