国際金融都市へのモルガン証券進出、正式発表 大阪

国際金融都市推進委員会の会長に選出された関西経済連合会の松本正義会長(左から3人目)=令和3年3月29日、大阪市中央区の大阪府庁
国際金融都市推進委員会の会長に選出された関西経済連合会の松本正義会長(左から3人目)=令和3年3月29日、大阪市中央区の大阪府庁

大阪府市が実現を目指す国際金融都市構想をめぐり、府市は31日、証券大手「モルガン・スタンレーMUFG証券」(東京)が進出したと正式に発表した。府市は関西財界とともに、令和7年度までに海外の金融企業を中心に30社を誘致する目標を定めており、今回で4社目の進出となる。

同社は、米モルガン・スタンレーの子会社で、三菱UFJフィナンシャル・グループが出資している。

モルガン証券によると、事業継続計画(BCP)の拠点として5月に大阪市中央区に事務所を構えた。平時は東京での取引の決済や清算を行い、大規模災害時にバックアップの役割を果たす。当初の9人体制から年内に約40人まで拡大し、大阪でも採用を行う。

国際金融都市構想は金融分野で先進的な取り組みを推進して世界中から投資を呼び込み、ビジネス機会を生み出して大阪の飛躍につなげる狙いがある。

これまで米投資ファンドのベインキャピタル日本法人やカンボジアのスペーシアネットジャパン、東京のレイヤーエックスが大阪市に拠点を設けることが明らかになっている。大阪府市は今後、地方法人税の免除などを進めて誘致を加速させたい考えだ。(井上浩平)

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