北朝鮮「宇宙発射体」墜落か 韓国報道

韓国大統領府=2022年5月、ソウル(共同)
韓国大統領府=2022年5月、ソウル(共同)

【ソウル=時吉達也】韓国軍合同参謀本部は31日、北朝鮮が同日午前6時29分ごろ、西部・東倉里(トンチャンリ)付近から南方に向け「宇宙発射体」を発射したと発表した。聯合ニュースは韓国軍の情報として、北朝鮮の発射体が落下予告地点に届かず、レーダーから消失したと報道。「空中で爆発、墜落した可能性を軍が分析中」としている。

北朝鮮は日本政府に対し、「人工衛星」の打ち上げを31日午前0時から6月11日午前0時までの間に実施すると予告していた。北朝鮮が衛星と主張する発射体を打ち上げるのは、2016年2月以来。

推進体などの落下が予定される海域について、北朝鮮は朝鮮半島西側2カ所とフィリピン東部1カ所で、いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外と説明していた。

ソウル市は31日午前6時32分ごろ、ミサイル攻撃などが予想される際に発令される警戒警報を発したが、韓国政府は誤発令だったと訂正した。

会員限定記事会員サービス詳細