奈良・田原本町長、山下知事に苦言「思い付きではない」

奈良県磯城郡3町(田原本、川西、三宅)で推進している大和平野中央田園都市構想の関連事業を巡り山下真知事が予算執行の一時停止を指示したことについて、田原本町の森章浩町長は31日の定例記者会見で、「思い付きでやってきた事業ではない。白紙にするのであれば議会や住民への丁寧な説明が必要」と述べた。

構想では、令和13年の県内開催が内々定している国民スポーツ大会(現・国体)の競技会場の一つとして、同町に球技専用スタジアムの建設が計画されている。

森町長は、構想は民主的な手続きを踏まえて進めてきたものと強調。6月12日に山下知事が予算執行の是非について方針を公表することを念頭に「スタジアムの整備だけでなく、構想自体も否定する形になるのか、今後の県の対応を注視したい」と述べた。

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