日本相撲協会は31日、東京都墨田区の両国国技館で大相撲名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇霧馬山(27)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=の大関昇進を全会一致で決めた。
同協会は伊勢ノ海親方(元幕内北勝鬨)と枝川親方(元幕内蒼樹山)を使者として同区内の陸奥部屋に派遣し、昇進を伝達した。伝達式で霧馬山は「謹んでお受けいたします。大関の名を汚さぬよう、今まで以上に稽古して頑張ります」と口上を述べた。
霧馬山は小結だった初場所で11勝、新関脇の春場所で12勝3敗の初優勝を飾った。夏場所は11勝を挙げ、大関昇進の目安とされる直近3場所合計33勝を上回った。
また、しこ名を「霧島」に改名すると発表した。師匠の陸奥親方(元大関霧島)の現役時代のしこ名。陸奥親方は「自分の時よりうれしい。一番稽古してきたので、それに尽きると思う。早く私の番付を超えてほしい。名前を継いで、上にいってくれれば。ここで満足しないように」と述べた。霧島となった霧馬山は「稽古のおかげでここまで来た。今まで以上に稽古していくしかない。(師匠の現役時代のしこ名と同じ『霧島』へ改名し)夢みたい。もう一つ上の番付を目指していくしかない。強くてかっこいい大関になりたい」と誓った。
新大関の誕生は昨年初場所後の御嶽海以来、令和に入って5人目。モンゴル出身では6人目。名古屋場所は1横綱2大関となる。