「ミャクミャク」「ダルビッシュ」「アマビエ」。すべて埴輪(はにわ)で作りました-。大阪府羽曳野市の埴輪づくり体験施設「河内こんだハニワの里 大蔵屋」。建物の外壁には踊る埴輪が大きく描かれ、背後には国内2位の規模を誇る世界遺産の応神天皇陵古墳がひかえる。アマビエの埴輪はコロナ禍の収束を願った。古墳時代に被葬者を追悼して作られたという埴輪に、現代の人々もさまざまな思いを込める。コロナウイルスに翻弄(ほんろう)されながらも、大きな支えは「古墳への愛」だ。
志村けんさんに思い込め
オープンは平成31年4月26日。平成から令和へ、日本中が新時代を前に高揚感に包まれていた。翌5月には、応神天皇陵古墳(墳丘長425メートル)を含む百舌鳥(もず)・古市古墳群の世界遺産登録が確実となり、7月に正式決定。「KOFUN(コフン)」が世界に知られるようになった。