シャトレーゼHDが地元甲府市の老舗ホテルを買収

シャトレーゼHDが買収する地元老舗ホテル「談露館」の外観=甲府市(平尾孝撮影)
シャトレーゼHDが買収する地元老舗ホテル「談露館」の外観=甲府市(平尾孝撮影)

菓子大手のシャトレーゼホールディングス(HD、甲府市)は31日、地元、甲府市中心部の老舗ホテル「談露館」を買収し、子会社化すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大で宿泊や結婚式、各種宴会の減少などで厳しい経営が続いてきたが、これまでも経営不振宿泊施設の再生で実績のあるシャトレーゼHDが再建を進める。

6月1日付で全株式を取得。買収金額は非公表だ。シャトレーゼHDはこれまで山梨県内で4施設、長野県内3施設、北海道内2施設を買収しており、今回が10施設目。ホテル事業を菓子などに続く基幹事業に育成する考えだ。

談露館は1887(明治20)年創業で、伊藤博文など歴代首相も宿泊したとされる甲府市中心部の老舗ホテルだ。今後「シャトレーゼホテル談露館」のブランドで営業を継続し、従業員の雇用も維持する。

これまでシャトレーゼHDでは、菓子大手の強みを生かし、買収したホテルで、チェンクイン時のスイーツサービスや風呂上がり後の無料アイス提供などを実施しており、談露館でも同様のサービスを検討している。

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