恐竜絵画の名品を世界から集めた特別展「恐竜図鑑-失われた世界の想像/創造」(産経新聞社など主催)が31日、上野の森美術館(東京・上野公園)で開幕する。これに先立ち30日、同館で内覧会が行われた。
太古に地上を支配したとされる恐竜だが、存在が広く知られるのは化石が発掘された19世紀以降。化石などを基に絶滅した生物を復元しようとする「パレオアート(古生物美術)」が盛んになる中で、恐竜のイメージも一般に広く受容されていったという。本展では科学に依拠しつつ、生き生きとロマンあふれる恐竜絵画を紹介。黎明(れいめい)期の素朴な作品から現代作家の力作まで、約150点で恐竜像の変遷をたどる。
この日は同展ナビゲーターで女優の南沙良さん(20)も出席。「巨大な肉食恐竜が好き。自分がいかに小さいかを想像するのが楽しい」と話す、根っからの恐竜ファンだ。
「ふつうの恐竜展だと化石がメインなので、(絵画中心の展覧会は)珍しい。時代ごとに恐竜の描かれ方が変わっていくのがわかり、楽しい。精密なもの、ポップなものなど作風もさまざまですね」
イチ押しはアメリカの恐竜絵画の巨匠、チャールズ・R・ナイト(1874~1953年)の「白亜紀-モンタナ」(1928年)。「夢の中に出てきそうな幻想的な作品」と話す。
同展の音声ガイド(無料)のナレーションにも挑戦した。「たくさん見どころがありますので、お越しいただけたらうれしいです」
7月22日まで、会期中無休。