平成3~5年に競馬のGⅠ有馬記念で3年連続3着になるなどファンの人気を集め長く活躍したナイスネイチャが30日、引退後の余生を過ごしていた北海道浦河町の渡辺牧場で死んだ。引退馬協会が同日、発表した。存命の日本中央競馬会(JRA)重賞勝ち馬としては最高齢の35歳で、人間なら100歳前後の高齢とみられる。
同協会によると、ナイスネイチャは体調を崩して放牧地や馬房で寝れない状態が続いていた。30日、横たわったまま起き上がれなくなり、獣医師と相談の上で安楽死させた。
ナイスネイチャは平成2年12月にデビューし通算41戦7勝(うち重賞4勝)。GⅠで勝利こそなかったものの善戦を続け、有馬記念3年連続3着の成績から「ブロンズコレクター」と呼ばれて人気を集めた。
ゲームやアニメで人気の「ウマ娘 プリティーダービー」のキャラクターにも採用されており、「ウマ娘」公式ツイッターは追悼のコメントを発表。交流サイト(SNS)では「長生きしてくれてありがとう」「驚きと悲しみで涙が止まらないです。彼の偉大さに感謝します」といったファンのしのぶ声が相次いだ。