オオサンショウウオ、京都の植物園で親子が発見 DNA鑑定へ

京都府立植物園で発見されたオオサンショウウオ=30日、京都市左京区(同園提供)
京都府立植物園で発見されたオオサンショウウオ=30日、京都市左京区(同園提供)

30日午前9時40分ごろ、京都市左京区の京都府立植物園で、来園客の親子から「オオサンショウウオらしきものがいる」と連絡があった。園によると、正門北側の広場にある木の横で、体長1メートル程度のオオサンショウウオが、じっとした状態で見つかった。園職員が捕獲し、京都市文化財保護課の職員がその後、引き取った。

市によると、オオサンショウウオの日本固有種は国の特別天然記念物に指定されているが、近年は中国産種との交雑が進んでいる。今回捕獲したオオサンショウウオは京都大でDNA鑑定を進め、固有種かどうか特定するという。

発見場所近くにはオオサンショウウオがはいずったような跡があり、フェンス下の約10センチの隙間から侵入した可能性がある。市文化財保護課の担当者は「ワニと同じような動きをして噛む恐れもある。見つけても触らずに課に連絡してほしい」と話した。(鈴木文也)

会員限定記事会員サービス詳細