<独自>維新府議が2年連続で収支報告提出せず 過去にも発覚し一時離党

地域政党「大阪維新の会」の橋本和昌大阪府議
地域政党「大阪維新の会」の橋本和昌大阪府議

地域政党「大阪維新の会」の橋本和昌大阪府議(55)が代表を務める2つの政治団体が、令和3年と4年分の政治資金収支報告書について、それぞれ提出期限後も府選挙管理委員会に提出していなかったことが29日、産経新聞の取材で分かった。橋本氏を巡っては、後援会の収支報告書を4年連続で提出していなかったことが元年に発覚し一時離党していた。橋本氏は取材に「申し訳ない」と不備を認めた。

関係者によると、2年間分の収支報告書が未提出だった政治団体は、「日本維新の会大阪府大東市及び四條畷市支部」と「橋本かずまさ後援会」。公表された3年分の維新支部の報告書には、62万円余りの収入の記載があった。2団体とも府選管が所管し、橋本氏が代表を務めている。

選管や橋本氏によると、政治資金規正法に基づき、政治団体は毎年1月から12月までの収支報告書を、翌年3月末までに提出しなければならないが、橋本氏側の2団体が提出したのは、3年分は期限から約8カ月が経過した昨年12月1日。4年分は期限から2カ月近くが経過した今月29日だった。橋本氏は提出が遅れた経緯について、取材に「事務手続きの誤りであり、弁解のしようもない」と釈明した。

橋本氏は現在4期目。自身の後援会について平成30年までの4年間分の収支報告書を期限内に提出していなかったことが、令和元年12月に発覚していた。責任を取る形で大阪維新の会を離党し、翌2年8月に復党した。

政治団体には税制上の優遇措置があり、寄付収入などは課税の対象外。このため規正法は収支報告を義務づけることで、政治活動の透明性などを求めている。

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