ベネチア運河が緑色に イタリア、染料原因か

「水の都」として知られるイタリア北部ベネチアの運河の一部で28日、水が明るい緑色になっているのが見つかった。ANSA通信が報じた。地元当局の初期調査の結果、水漏れなどを調べるのに使われる染料が原因とみられ、詳しい経緯を調べている。健康被害は寄せられていないという。

変色した水は中心部にあるリアルト橋付近で見つかり、目撃した住民が当局に通報した。

イタリアでは最近、環境活動家が首都ローマにある世界的名所の噴水「トレビの泉」に黒い液体をまくなどの過激な抗議活動を行ったばかり。今回もこうした活動の一環との臆測も広がったが、声明は出ていない。

ベネチアでは1968年、環境への意識を高めるためとして、アルゼンチン出身の芸術家が染料を使って運河の水を緑色にしたことがある。(共同)

「トレビの泉」が真っ黒に 環境活動家らが炭の液体投入

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