神奈川新聞社は29日、飲食店の紹介記事に対して読者から寄せられた指摘を、記者が飲食店の経営者に漏えいしたと発表した。
同社によると、記事は別の記者が執筆して3月下旬の紙面に掲載。読者から4月下旬、交流サイト(SNS)を通じて「紙面で紹介するにはふさわしくない店」という趣旨の指摘が寄せられた。
統合編集局の30代記者はこの指摘を、自分の家族である店の経営者に伝え、経営者はSNSで指摘内容に関して投稿。それを見た読者が同社に抗議して発覚した。記者は情報漏えいの事実を認めている。
神奈川新聞社の秋山理砂・取締役統合編集局長は「読者から寄せられた情報は新聞の言論、報道のみに利用し、第三者への漏えいは決して認められない。記者教育を徹底する」と述べている。