ロシア駐在のドイツ公職数百人退去 外交官や文化機関

ドイツ国旗
ドイツ国旗

ドイツ外務省は28日までに、ロシアにあるドイツ大使館や文化機関などで働く外交官や職員ら多数の公務員が国外退去すると発表した。ドイツメディアによると、数百人規模に上る。駐在人数を制限するロシア政府の決定を受けた措置で、外務省は「不当で理解しがたい決定だ」と非難した。

ドイツは天然ガスの輸入をロシアに頼るなど、両国は協力関係を築いてきたが、ロシアのウクライナ侵攻後は緊張が高まっている。

ドイツは4月、情報活動を制限するためとしてロシア外交官を大量追放し、ロシアも報復でドイツ外交官を追放した。今回の措置でさらなる関係悪化が予想される。

ドイツ外務省の発表によると、ロシア政府が6月以降、同国内のドイツの公的機関に駐在する人数に上限を設けたため、組織の規模の大幅縮小を余儀なくされた。大使館や総領事館の外交官や職員、語学講座を開く文化交流機関の職員らが対象で、ロシア人の職員も失職する。(共同)

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