地域政党「大阪維新の会」の吉村洋文代表(大阪府知事)は29日、所属議員へのパワハラを認めた笹川理(おさむ)大阪府議(42)について「政治家のけじめとして議員辞職するべきだ」と述べた。笹川氏は離党届を提出したが、受理せずに預かり、手続きに沿って処分を決めるとした。最も重い除名に相当するとの認識も示した。東京都内で記者団の取材に答えた。
笹川氏は、平成27年に宮脇希(のぞみ)大阪市議(36)に威圧的なメッセージを何度も送っていたとする報道を大筋で認めて謝罪。セクハラについても報じられ、22日付で府議団代表を辞任した。吉村氏によると、26日に笹川氏と面会して議員辞職するべきだと伝えた。笹川氏から28日に「辞職は考えていない」との返答があった。
大阪維新はパワハラ報道当時、笹川氏を厳重注意処分としていた。吉村氏は「初動が適切ではなかった。背景の事実関係を詳しく調べて判断するべきだった」と釈明。笹川氏の言動は宮脇氏の意思に反した各種のハラスメント行為に該当するとした。