関西経済連合会は29日、定時総会と理事会を大阪市で開き、会長に4期目となる松本正義氏(住友電気工業会長)を選出した。副会長に塩野義製薬の沢田拓子(たくこ)副会長ら3人が就く人事も承認。松本氏らの任期は2年で、任期中に開幕を迎える令和7年の大阪・関西万博に向けた計画推進や機運醸成が課題となる。
総会後の記者会見で、松本氏は重点的に取り組むテーマとして万博を挙げ、「政府や日本国際博覧会協会と連携し、準備や機運醸成、レガシー(遺産)のあり方の検討に力を尽くし、成功に向けて全力でサポートしていく」と語った。
また、自らの役割に関して「持てるものを投入し、これまで築き上げてきた集大成を、この2年間でやっていきたい」と述べた。
沢田氏以外に新たに副会長に就いたのは、オリックスの井上亮(まこと)社長兼グループ最高経営責任者(CEO)、東洋紡の楢原誠慈会長。関経連の副会長は計16人となり、女性の就任は4年ぶりとなった。
松本氏は平成29年5月から会長を務めており、令和7年5月まで務めると4期8年となり、平成11年から約8年務めた秋山喜久氏(元関西電力会長)と並ぶ。(井上浩平)