ウクライナ「英ミサイル全て命中」 ロシアの「迎撃」主張を否定

ウクライナのレズニコフ国防相=キーウ(共同)
ウクライナのレズニコフ国防相=キーウ(共同)

ロシアの侵略を受けるウクライナのレズニコフ国防相は28日、英国から供与された長射程の巡航ミサイル「ストームシャドー」について、「これまでに発射された100%が目標に命中した」と明らかにした。地元テレビでの発言をウクライナメディアが伝えた。露国防省は従来、計10発以上のストームシャドーの迎撃に成功したと発表していたが、レズニコフ氏は露国防省の主張を否定した形。

英国が今月供与を発表したストームシャドーは射程250キロ超で、それまでの供与兵器の最大射程約80キロを大きく上回る。低空を飛行し、撃墜困難とされる。ウクライナ軍は本格的な反攻作戦の着手に向け、後方にある露軍の弾薬庫や燃料貯蔵施設などを同ミサイルで攻撃しているとされる。

一方、露軍側で参戦している露民間軍事会社「ワグネル」トップのプリゴジン氏は28日、交流サイト(SNS)で、東部ドネツク州の要衝バフムトの制圧により「露軍は戦略的自由を得た」と主張。露軍が近く同州の中心都市スラビャンスクやクラマトルスクの制圧に向け「大攻勢」を始めるだろうと指摘した。露軍はドネツク州全域の制圧を主目標に設定している。

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