質問や指示を書き込むとまるで人間が答えているような自然な文章で回答を返してくれる対話型人工知能(AI)「チャットGPT」が話題だ。使い勝手の良さから国内でも急速に利用者が増えているが、回答に誤情報が含まれていたり、打ち込んだ個人情報が外部に漏れたりする恐れもある。われわれはどういう点に注意し、チャットGPTなどの生成AIを活用していくべきなのか。各分野の専門家に話を聞いた。このうち、防衛研究所中国研究室長の飯田将史氏の話は次の通り。
◇
中国の人民解放軍の機関紙、解放軍報の論評などを読む限り、チャットGPTは使えると思っているようだ。まだ議論は生煮えだが、技術に対する期待はある。
中国軍はAI(人工知能)の軍事的活用に関し、「智能化戦争」というコンセプトを5年ぐらい前から打ち出し、軍をトランスフォーメーションする段階に入っている。AIを中心に頑張れば米国を追い抜くことができるかもしれないのでそこに懸けている。