小倉将信こども政策担当相は28日、子供の自殺を防ぐ対策チームの自治体への設置を政府として後押しする考えを示した。財政支援も検討する。この日、チームを設けている長野県を訪れ、県職員らと意見交換。記者団に「長野県のような取り組みを多くの自治体で実施してもらえるよう、関係省庁と連携する」と述べた。
長野県は精神医療の専門家やNPO法人などで構成するチームを設置。自殺リスクのある子供を早期に見つけ、支援している。意見交換では、多様な分野の人材が協力して対応することが重要などとの声が出た。
小倉氏は記者団に「どの地域に住んでいても支援の手を差し伸べられる体制を築くことが重要だ」と強調した。
小中高生の自殺者数は令和4年、過去最多だった。政府は関係省庁連絡会議で子供の自殺防止策を協議しており、6月に策定する経済財政運営の指針「骨太の方針」に盛り込みたい考えだ。